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綾音:驚くべきプラン

今朝、娘を保育園に送っていった帰りのことです。

健ちゃんママがニヤニヤしながら話しかけてきました。

「順調みたいじゃん?」

「えっ? 何のこと?」

「またまた、とぼけちゃって」

「どこまで知ってるの?」

「祐くんとエッチしまくっているって事」

「もう・・・」

それは事実です。

でも、健ちゃんママが知らない事実もあります。

それは私がセックスしまくっているのは祐くんではなくて一郎くんだということ。

祐くんはバイトで忙しいから、なかなか会えないのです。

でも一郎くんは夜のバイトをしているから昼間は時間を持て余しているのです。

そして、ほとんど毎日のように私と会ってカーセックスをしているのです。

「最近いっちゃんが何故だか冷たいんだよね・・・」

「えっ!?」

私は心臓が止まりそうでした。

冷や汗が出てきます。

「ねぇ・・・こんなこと言ったら怒るかもしれないけど」

健ちゃんママが突然真剣な顔になりました。

「スワッピングって知ってる?」

「スワッピング?」

言葉だけは知っています。

夫婦交換ってやつです。お互いのパートナーを交換してセックスを楽しむことです。

「祐くんといっちゃんを交換してみない?」

「えっ?」

「お互い不倫なんだし、少しは興奮したいじゃない? それに祐くんだって、もともとは私が紹介してあげたんだし」

健ちゃんママ、本当に欲求不満みたいです。

でも、私はもう一郎くんとも関係を持っています。

確かに祐くんに隠れて一郎くんと付き合うのはスリルがあります。

だからそれを味わいたいという健ちゃんママの気持ちは良く分かります。

「怒った?」

健ちゃんママが私の顔を覗き込んできます。

私は内心は申し訳ない気持ちでイッパイなんですが、そんな素振りは見せられません。

「別に怒ってはいないけど・・・」

何て答えたらいいんだろう。

私は焦りまくっていました。

「いっちゃんのアレ、凄いよ。あんたも味わってみなよ。その代わり私も祐くんとイイことするから」

「そんなこと言われても・・・」

しかし、その時に閃きました。

そういう関係になってしまえば、大手を振って二人とセックスできるようになる。

少なくても今のような罪悪感からは解放されるのです。

「やっぱ駄目かぁ・・・」

落胆する健ちゃんママ。

「いいよ・・・」

「えっ!?」

「祐くんが何て言うか分からないけど・・・」

「いっちゃんは乗ってくると思うよ。いっちゃんから祐くんを説得してもらおうよ」

「う、うん・・・」

「よっしゃ、決まり!」

健ちゃんママは急に元気になりました。

「それじゃ、後でまた連絡するね。さよなら!」

行ってしまいました。

はぁ・・・。

私、健ちゃんママのお陰でドンドン悪い人妻になっていくような気がします。

家に帰って一郎くんに電話をかけました。

お話し中です。

「あっ、そうか・・・」

きっと今、健ちゃんママと悪い相談をしているのでしょう。

急に祐くんに申し訳ない気分になりました。

祐くんに電話をかけます。

こちらもお話し中。

「えっ?」

何度かけ直しても同じです。

もしかして祐くんが話しているのは一郎くん?

もうスワッピングの話が伝わっているの?

そうだとしたら、私が何と言ったかまで伝わっているのでしょうか?

祐くんが知ったら私を軽蔑しないかな?

そんなことを考えていたら、急に気付きました。

スワッピングということは、祐くんも健ちゃんママとセックスをするということです。

そんなの当たり前です。

だってスワッピングなのですから。

でも、今の今まで私は自分のことしか頭になかったから気付きませんでした。

祐くんが他の女と愛し合う?

そんな・・・。

急にジェラシーの気持ちが高まりました。

やっぱりこの話は無かったことにしてもらおう。

そう思っていた矢先、ケータイに電話がかかってきました。

健ちゃんママからです。

急いで出てみます。

「もしもし? あたし」

「あの・・・件なんだけど、やっぱり・・・」

「そうそう、その件は祐くんもOKしたわよ。早速明日決行するわよ」

「えっ!?」

そんな・・・。

祐くん、OKしたの?

私以外の人とセックスするの?

私は目の前が真っ暗になりました。

そんなの嫌だ・・・。

祐くんは私だけのモノよ。

他の女になんて渡したくない。

電話を切った後、私は部屋で大泣きしました。

とんでもない事を決めてしまったものです。

でも、もう後戻りは出来ません。

テーマ : 自作連載小説 - ジャンル : 小説・文学

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